ダンダリン 労働基準監督官 あらすじ・レビュー(第7話)日本テレビ系列11月13日放送


【第7話】
ネタバレ注意

第7話 あらすじ 11月13日 午後10時~放送

南三条(松坂桃李)は、毎朝同じ朝食を食べ、同じ時間に家を出て、決まった相手と道ですれ違い、寄り道はせず仕事場へと向かう。

そういう日々を過ごしていたはずなのに、凛(竹内結子)の影響か、通勤途中に見つけた求人募集の張り紙などが目に留まり、注意するようになってしまっていた。南三条が段田化しているのではないかと、瑠璃子(トリンドル玲奈)たちも心配していた。

南三条が医学研修に出ているため、内勤をするようにと土手山(北村一輝)に言われたにも関わらず、凛一人で定期監督を行うと出て行こうとするが、単独行動禁止と言われ、内勤業務をすることになった。

南三条は、母親の恭子(石野真子)から、もうすぐ父親の命日だから一緒に墓参りへ行こうと誘われるが、死んだ人間に興味はありませんと断られる。

ある日、若者が、会社からの帰り道に転落死した父、英夫(大高洋大)のことで相談に来た。労災が認められるかどうか相談したいという。

凛が対応していたが、突然南三条がその若者に資料を渡し、労災は必ず下りると言い切ってしまう。凛はそれに不安を覚える。若者が帰ったあと、労災が必ず下りると言い切ってよかったのだろうかと凛に言われた南三条は考え込んだ。

結局労災は下りなかった。というのも英夫は、死亡する前に自宅とは反対方向のレンタルビデオ屋へ寄り道をしていたのだ。通勤中の途中に寄り道をした場合は、原則として、寄り道をしている間だけではなく、その後通常の通勤路に戻っても通勤とは認められないのだ。

英夫の自宅を訪れた南三条と凛。飾られている写真を見て南三条は驚いた。そこに映っていたのは、南三条が毎朝同じ場所ですれ違っていた人だった。

南三条は、軽はずみに労災が下りると断言したことを家族に謝罪した。英夫は奥さんのために寄り道をしていたという。

夕方電話をした時、頭痛がするとか体が痛いとか言っていたのに、奥さんが借りたがっていたビデオを借りるためにわざわざ寄ってくれたのだと奥さんが言った。
頭痛に関して、事故の日の朝までは何ともなかったと聞いた凛はそれが気になっていた。

南三条は労災が下りなかったことで落ち込んでいた。そんな南三条を見た凛が、もう一つ寄り道をしようと言い出した。それは英夫が勤めていた会社、竹光製作所だった。そこは瑠璃子の担当だったが、労働基準監督官は人手不足だからという理由で、今日は自分たちが監督すると言い、入っていった。

入るやいなや、むき出しになっているケーブルを指摘した。

その後、英夫について尋ねると、運がなかったとその人は言った。デスクワークから平の作業員に降格させられ、給料も下げられ、社長に苛め抜かれていたという。しかも、一昨日の作業中にケーブルに感電し上から落ちたという。先ほど凛が指摘したケーブルだ。

頭を強く打ったため、病院に行ったほうがいいとほかの作業員が言ったが、社長はその程度で行く必要はない、勝手に落ちたんだからさぼるなと言い、行かせてもらえなかったらしい。

そこにやってきた社長に事実確認をし、もしそれが本当なら労災事故の可能性があると凛が指摘した。すると社長は落ちたことは認めたが、本人はけろっとしていたし、本人の不注意で落ちたことを会社のせいにされても困ると言った。

ケーブルの件も、それに感電したという証拠はないし、そもそも階段からうっかり落ちて死ぬなんてそそっかしい人間だというと、ほかの作業員からは言いすぎだと言われる。

その話を聞いていた凛の怒りが爆発しそうになる前に、南三条の怒りが爆発し、社長の手を取り、そのケーブルに触らせようとした。そして「危ないと思ってるならさっさと直せ!!!」と胸倉をつかみ怒鳴りつけた。

署に戻ると、南三条は土手山に怒鳴られた。相手が暴行で訴えるといっていたのを何とかなだめたという土手山に、暴行ではなく強制指導だと南三条は返した。

もしかしたら、仕事中に頭を打ったのが死亡した原因かもしれない、こうしている間にも奥さんやお子さんは不安でいっぱいなのだと主張した。

自宅に戻った南三条に、恭子が一緒に墓参りに行こうとまた誘うが、南三条は頑なに拒む。たくさんの借金を作り、酒に逃げ、家族のことを考えなかった父親を許したのかと聞かれた恭子は、お人よしで優しくていい人だったと言い、お父さんのおかげでお母さんはとっても幸せだったと笑顔で答えた。

恋をしたらわかるわよと言われた南三条は、恋愛には興味はないと答えた。恭子と話していてあることに思い当たった南三条は凛に電話をかけ、呼び出した。

硬膜下血腫についての資料を見せた。頭の中に出血があれば、硬膜下血腫という血の塊を調べることでその血腫の発生時刻を調べることが出来ると話した。だがそのためには、英夫の遺体を解剖しなければならない。労災の疑いがあるならきちんと調べるべきだろうかと相談した。

すると、なぜ私に相談するのかと凛に言われる。自分がやるべきだと思ったら周りにどんなに反対されようがやる。やるべきではないと思ったら周りに反対されてもやらない。それが監督官だと言い、お互い正しいと思うことをやりましょうと言い残し帰っていった。

定例会議で、南三条が英夫の事情を話し、遺体を解剖し調査をするべきだと提案した。昼間の転落事故が原因だと証明できたら労災が下りるかもしれないという南三条に対し、署長の真鍋(佐野史郎)は前例がないと反対した。

そこで凛が、労働災害の原因を究明しないと更なる大きな労災につながる危険性があるため、南三条の意見は当然のことだと助け舟を出した。
それを聞いた真鍋は、ただの傲慢だと怒って出て行ってしまった。

瑠璃子は、自分が定期監督を行って、むき出しになったケーブルを発見してさえいれば、防げた事故かもしれないと自分を責めた。

署長の許可がないと解剖は難しいだろうという温田(水橋研二)に、署長抜きでもやれる方法があると凛が言った。警察に話をし、解剖の嘱託を手配してもらうという。

それを聞いた土手山は、ご遺族に無理強いせずきちんと同意を取るようにと南三条に念を押し認めた。土手山は南三条が傷つくことにならないかと心配していた。

英夫の家族に解剖の提案をするが、家族はなかなか踏ん切りがつかない。そこで南三条は自分の父親の話をしだした。南三条の父親も通勤途中で亡くなったという。

自殺と言うことで処理されたらしいが、母の恭子は絶対自殺なんかありえないと泣いたという。南三条は事故でも自殺でも関係ないと恭子に言ったが、本当はどっちだったんだろうと最近になってよく考えるという。

でも今となってはもう本当のことはわからない。でも英夫の場合は、今ならまだはっきりとした死因がわかると南三条は話した。真実を明らかに出来るのは今しかないから良く考えて欲しいと言った。

その話を聞いた英夫の家族は解剖を頼んだ。

社会保険労務士の相葉(賀来千香子)から凛に電話が入る。南三条が凛の影響を受けておかしなことになっているんじゃないかと言い、ヘッドハンティングする前に壊さないようにと忠告した。

その後解剖結果が出た。帰り道に転んで頭を打ったのが死亡の原因だった。それを知った南三条は、家族の下を訪れた。

すると英夫の妻が、転落したことが原因だとわかっていたのにお金に困っていたから解剖なんてしてしまったと自分を責めていた。遺体が帰ってきておらず、通夜は遺体がないまま行われることになった。

その帰り道、次の定期監督について話をする凛に、本当は自分は穏やかな暮らしがしたかったのに、凛が移動してきたことでかき乱されたと凛を責めた。

それを聞いた凛は、南三条の信念の元にやっているのだと思っていたが、そんないい加減な気持ちでご遺族に解剖を勧めたのかと言い、一人で定期監督へ行くから帰ってもいいと言った。

そう言われた南三条は、凛の指導係だからと言おうとするが、自分には監督官としての資格もないと帰って行った。

凛が一人で戻ったことで土手山は南三条を心配し、凛を問いただしていた。そこに真鍋がやってきて署長室へ呼ばれ、解剖の件で叱られた。

土手山が頭を下げていると、解剖してみなければ何が死因なのかわからなかったのだから、悪くないと凛は主張した。もしも、製作所での転落が原因で亡くなったのだとしたら、労災が下りていたわけだから、そこを調査するのは当たり前だと凛は考えていた。

竹光製作所へ行こうとする凛に、これ以上何をするつもりだと真鍋は言うが、竹光製作所が労災隠しをするような会社であることには代わりはないから、このままにしておいたら今後また同じような事故が起こるかもしれない。

労働者を守るのが私たちの仕事なのだから、真実を明らかにするためだったら私はいくらでも動くと凛は言って出て行った。

その頃南三条は、相葉に会いに行っていた。土手山から電話が入るがそれにも出なかった。

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レビュー(感想)

土手山や凛の心配していた通りになってしまいましたね・・。

このまま監督官を辞めてしまうのでしょうか。第三者から見れば、南三条が凛を責めるのはまったくのお門違いというか、責任転嫁なんですけどね。

影響されたのも自分だし、凛が解剖をすすめたわけでもないし、自分で決めるようにって凛は事前に忠告してましたからね。ただ、人を傷つけたことで自分も傷ついてしまった南三条は、思わず近くにいた凛に八つ当たりしちゃったってことでしょう。

あそこで、南三条にはっきりものを言える凛はやはりすごい人です。私だったら慰めようとしてしまうかもしれません。でもそれは意味がないことですよね。

実際、解剖を思いついてそれをご遺族にすすめることを決めたのは誰でもない南三条なのですから。

なんだか一気に重たい感じになってしまいました。今後一体どうなっていくのでしょうか。

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