相棒12-あらすじ・レビュー(第4話)テレビ朝日系列11月6日放送


【第4話】
ネタバレ注意

第4話 あらすじ 11月6日 午後9時~放送(テレビ朝日系)

享(成宮寛貴)の恋人である悦子(真飛聖)が出場するボールルームダンス競技会の応援に、月本幸子(鈴木杏樹)と共に来ていた右京(水谷豊)と亨。予選は通過出来なかったが、悦子の一押しの若手ダンサー、芳川(廣瀬大介)がデモンストレーションに出るということで、みんなで見ることになった。

芳川のダンスが終わり、須永(大澄賢也)と礼夏(陽月華)ペアのダンスが始まった。だが、ダンスの途中でバランスを崩し倒れてしまう。須永は足を痛めてしまい、控え室に運ばれた。

大会が終わり、会場をあとにしようとした時、悦子が携帯を控え室に忘れたことに気づき取りに戻った。その際、大会のスポンサーであるヨツバ電機産業の湯沢社長が社員の茂手木(若林久弥)を探し慌てているのを目にする。

礼夏から、役員控え室で仕事をしていると聞いた社長が控え室をノックするが返事もなく、鍵もかかっている。「携帯にかけてみたらどうか」と思わず右京が声をかけた。

携帯の音が鳴っていると聞き、安心した右京たちはその場を立ち去る。控え室の鍵を持ってきたスタッフとすれ違った少しあとに、悲鳴が聞こえて右京たちは慌てて控え室に駆け込んだ。するとそこには茂手木がうつ伏せになって倒れていた。

茂手木の携帯を調べると、湯沢社長からの着信履歴が何件か残っていた。返事がないので何度もかけたという。

発信履歴を見ると、デモンストレーションのあとの17時10分に礼夏に電話をかけていた。何か話があったらしく、役員控え室で仕事をしているので、協議会が終わったら声をかけてほしいと言われたという。

茂手木の財布には小銭とカードは残っていたが紙幣は抜き取られていた。鍵はかかっていたので、窃盗犯の仕業だとすると窓から侵入したことになる。

米沢(六角精児)の話によると、後頭部打撲による脳挫傷の可能性が高く、凶器は鈍器らしいが室内にはそれらしいものはないという。死亡推定時刻は午後3時半から5時半の間。犯行は礼夏に電話した17時10分から30分までの20分間に行われたということになる。

捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)は第一発見者への事情聴取をしていた。
社長の話によると、ヨツバ電機産業は本年度からボールルームダンスを積極的にサポートすることになった。茂手木は選手との契約に関する事務を任されていたという。

亨は悦子を呼び出し、世界を代表するダンサーである須永と礼夏ではなく、芳川を一押しだと言った理由を尋ねた。すると、昔はすごかったが、ここ数年の須永たちはいい成績を残せていないと言い、最悪カップル解消するのではないかと悦子は言った。

右京は社長の下を訪ねていた。
大会の日、司会者が「デモンストレーションのあとにサプライズな発表がある」と言っていたが、それは何だったのかと気にしていた右京は、もしかしたら須永と礼夏のカップル解消の話だったのではないかと尋ねた。社長はそれを認めた。

須永は引退し、礼夏は芳川と組ませるつもりだったらしい。カップル解消によるトラブルがなかったかと確認する右京に、選手との契約や説明は全て茂手木に任せていたので正直そこまでわからないと社長は答えた。

解剖の結果が出た。それによると、後頭部打撲による脳挫傷で、凶器は表面が平らで四角い箱状の何かだということがわかった。役員控え室の床には血痕はほとんど見られなかった。

被害者のパソコンのバッテリーが外されていたという。その場合はACアダプターを使用するが、アダプターはカバンに入ったままだったという。このことで、茂手木が仕事をしていたというのは犯人の偽装ではないかと思われた。

右京は礼夏を訪ね、パソコンについて話を聞いた。茂手木のパソコンが使えない状態だったことを伝え、役員控え室で仕事をしていると茂手木が言ったことを再度確認した。

事務所荒らしの犯行であれば、わざわざ使えないパソコンを置いて仕事をしていたかのような偽装をする必要はないと右京は主張した。

須永とのカップル解消の件について聞くと、社長から言われる前から考えていたことだったから今回の解消の話は渡りに船だったという。そんな自分が茂手木とトラブルになるなどありえないと答えた。

亨は須永を訪ねて解消についての話を聞いていた。成績も出せていなかったので責任も感じていたし、歳も歳だから引退も考えていたと須永は言う。

彼女のチャンスをつむことなど出来ないとも言った。解消について礼夏と話したかと聞かれた須永は、ダンスの際に手を組んだだけで相手のことがわかるといい、礼夏がこの1年須永のリードに納得していないことはわかっていたと話した。

芳川とようこがいるスタジオを訪ねた右京たちは、礼夏と芳川がカップルを組むことについてようこに話を聞いた。ようこはラテンに転向するつもりだったといい、芳川が礼夏と組むのを楽しみにしていると答えた。

事件当日、須永や礼夏に変わったところはなかったかと聞かれたようこは、髪飾りが違ったと答えた。礼夏は演技の時はいつも同じ髪飾りを使っているが、あの日だけは違うものをつけていたらしい。

署に戻った右京たちはそれを動画で確認した。確かに当日だけ違う髪飾りをつけていた。

右京と亨は、大会が行われたヨツバ電機ホールに来ていた。ホールは事件当日のままになっていた。突然右京が踊りだした。

須永のダンスを再現した右京は、何組ものカップルが同時に踊る場合はぶつかってバランスを崩すこともあるが、たった一組で踊っている時に、何もないところで転倒するのはおかしいと言った。

須永が転倒した場所から見える舞台に上がり、パーテーションの裏には、事件当日何が置かれていたかと関係者に聞いた。デモンストレーションの時には何も置かれていなかったが、その前にはトロフィーを置いていたという。

そして、トロフィーをもらった人が、台座にヒビが入っていたから交換して欲しいと電話をかけてきたと話した。

そのトロフィーを調べてみると血痕がついていることがわかった。

右京は、わざわざそのトロフィーを役員控え室へ持っていって殺害したとは考えにくいから、発作的にトロフィーを武器にしただけで、おそらくパーテーションの裏で殺害されたのではないかと考えた。

トロフィーから指紋が検出された。照合の結果、それは須永の指紋であることがわかった。
鑑識の米沢は、もう一つ気になることがあるといい、茂手木の携帯電話の通話記録を渡した。

それを見ると、ここ1ヶ月、ある番号に頻繁に電話をかけていることがわかった。それは信用調査会社だった。これについて社長に話しを聞いたところ、社長がボールルームダンスへの資金援助の計画を打ち出してから不審なメールが届くようになったという。

その審議を確かめるために茂手木に調査をさせていたということらしい。

須永の事情聴取が行われ、須永は自分の犯行だと認めた。カップル解消の件で茂手木と何度も言い争っていたという。

パーテーションの裏の床から血痕が見つかり、テーブルの下からダンスの装飾品の一部と思われるものが発見されたと米沢から聞かされた右京たち。

右京はそれを持って取調室へ向かった。須永にそれを見せると顔色が変わった。礼夏の髪飾りの一部だったのだ。
礼夏をかばっているのだろうと指摘された須永は、本当のことを話し始めた。

事件当日、須永がフロアの様子を見に行った時に、茂手木の遺体を発見した。茂手木は礼夏の髪飾りを握っていた。このままでは礼夏に疑いがかかると思った須永は、髪飾りをポケットにしまい、茂手木の遺体を役員控え室に運んだ。

礼夏には茂手木を殺す動機がないから犯人ではないと主張する須永に、茂手木が信用調査会社に依頼した案件の報告書を亨が見せた。そこには、十数年前に通信販売会社を経営していた礼夏の父親が出資法違反で逮捕されたことが書かれていた。

当時学生だった彼女には何の関係もない話だと反論する須永に、茂手木がそれを知れば新しいカップルの話がなくなってしまうと考え、礼夏をかばうために咄嗟に遺体を隠したのではないかと言った。

礼夏への事情聴取が行われた。茂手木と電話で話したのはウソだろうと刑事に聞かれても、確かに話したと答え、17時前には殺されていたことを伝え、本当のことを話すように言っても、話すことはないと何も答えない。

礼夏が、茂手木の携帯を使って、携帯に電話が掛かってきたように自作自演した目的がわからないと右京は亨に話した。
ダンスの映像を見直した右京はあることに気づいた。

右京はヨツバ電機ホールに須永と礼夏を呼び出した。
須永が遺体を役員控え室に運んだと証言した時、仕事をしていた時に事務所荒らしに遭ったように見せかけるため偽装したということには触れなかったことを右京は指摘し、偽装をしたのは礼夏だと言った。

礼夏が茂手木から電話があったとウソの証言をしたのは、デモンストレーションでケガをした須永には犯行が不可能であることを証明するため。礼夏は、須永が茂手木を殺したと誤解していたからだ。

そこに芳川とようこが亨に呼ばれて入ってきた。右京は二人に、須永と礼夏が踊ったダンスを再現させた。そのダンスの最中、須永が大会で転んだのと同じ場所でようこの動きが突然止まった。
ダンスを途中でやめた理由はあれですねと右京が指差した先にあったのは舞台袖に転がっていたトロフィーだった。

事件当日、須永にも同じことが起きた。その時須永が目にしたのはノートパソコンだった。
遺体とブリーフケースを運んだものの、ノートパソコンを運ぶのを忘れたことにダンスの最中に気づき、動揺して転倒してしまったのだ。

何もない場所で転んだ須永を見て、礼夏は慌てて舞台袖へ行き、ノートパソコンを目にした。須永と茂手木にトラブルが会ったと思った礼夏は、茂手木を探していて役員控え室で遺体を発見した。

礼夏は慌てて舞台袖に戻り、パソコンを回収し、役員控え室に持って行った。財布から札だけ抜き取り、17時10分まで茂手木が生きていた証拠として、茂手木の携帯電話で偽装工作を行った。

そう説明した右京に、須永が礼夏をかばうのはわかるが、殺人を犯した礼夏が須永をかばって偽装工作をするのはおかしいと伊丹たちが反論すると、礼夏が殺害したなんて言っていないと右京は言い出した。

亨も、そもそも礼夏には殺害する動機がないと言う。
礼夏の父親のことが頭にあった伊丹たちが、それについて尋ねると、社長に確認を取ったところ、礼夏の父親の件については、コンプライアンス的には問題がないという結論が出ていると右京が伝えた。

そして、調査を始めるきっかけとなった匿名のメールのコピーを伊丹たちに見せた。
それには「犯罪者の娘のスポンサーになって大丈夫ですか?」と書かれていた。

犯人は、ヨツバ電機が礼夏のスポンサーになることを事前に知ることが出来、芳川が礼夏とカップルを組むことを妨害したい人物であると右京は言い、その条件に当てはまるのはようこしかいないと言った。メールの発信元を調べたところ、芳川やようこが所属するダンススクールにあったパソコンだということがわかったのだ。

否定するようこに、なぜトロフィーを見てダンスをやめるほど動揺したのかと聞く右京。殺害した凶器がトロフィーだったことは言ってないはずだと亨が問い詰めた。

芳川が礼夏と組むことがイヤだったようこは、メールを送りつけた。だが、大会当日、舞台袖で、礼夏の父親は刑事責任を果たしているので問題なしという結論になったと茂手木に聞かされた。

問題なしなんて納得できないと礼夏が詰め寄ると、「問題なのはあなたのほうでしょう。密告メールを何通も送ってきたことは、協会に報告させていただきます。」と茂手木が言ったため、ダンスが出来なくなると焦ったようこは、近くにあったトロフィーで茂手木を殴った。礼夏のせいだと逆恨みしたようこは、控え室に忍び込み髪飾りを盗み、礼夏を犯人にするために、それを茂手木の手に握らせた。

殺す気なんてなかったと泣き崩れるようこを伊丹たちが警察へ連れて行った。

礼夏は、右京に一つ間違っていたと指摘した。礼夏が須永のしたことに気づいたのは、須永が転倒したときではなく、このフロアで彼と組んだときだと言った。

組んだ瞬間、須永が傷ついて苦しんでいることがわかり、偽装工作をしたのだ。
偽装だけでも罪に問われるのに、カップルを解消する自分のためにどうしてそこまでしたんだと須永が聞くと、「曲が終わり手と手が離れるまで、何があってもパートナーはリーダーが導くままに一緒に進む。それがボールルームダンスでしょう?」と礼夏は答えた。

亨に連れられて礼夏が出て行った。

ダンス解消の話があった時、引き止めて欲しかったんじゃないかと右京は須永に言った。

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レビュー(感想)

今回の相棒、なんだか感動しました。お互いが相手を犯人だと思い込み、かばうために偽装工作をしたり、遺体を動かしたり・・。

なかなかしません。出来ません。殺害はしていなくても、それを隠蔽しようとしたり、偽装工作してしまうと自分も罪に問われるというのに。

もちろんそれは悪いことなんですけどね。絶対しちゃいけないことなんですけど、相手を大事だと思うからついしてしまったってことなんでしょうね。

相棒は毎回完結しますが、内容が全く異なるため、飽きませんね。
来週はどんな事件が起きるんでしょうか~?

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